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Rust

VSCodeでRust開発環境のDockerコンテナを作る方法

VSCodeでRust開発環境のDockerコンテナを作る方法

今回は、Rustの初心者に向けて、Rustの基本的開発環境をDockerを使って作る方法の解説です。とはいっても、Dockerとは何か、Dockerの使い方、VSCodeとDockerを連携する方法などの解説は省きます。

特にVSCodeとDockerを連携させる方法については以下の記事を参考にてみてください。

【初心者向け】VS Code+Docker+Python環境の作り方の初歩をわかりやすく解説
【初心者もできる】MacでDjango用にVS Code+Docker+Gitのリモート開発環境を構築する方法の解説

フォルダ構成

今回は、単純化のために「.devcontainer」フォルダの中に、

  • Dockerfile
  • compose.yml
  • devcontainer.json

の3つのファイルをすべて放り込んでいます。これら3ファイルはすべて同じ階層にあるということになります。ではそれら3ファイルの中身を順番に確認していきましょう。

Dockerfileについて

Rust公式のGithubリポジトリであるrust-lang/docker-rustには、まさにRust開発環境を作るためのDockerfileが公開されているので、それをそのままコピペします。それが以下のDockerfileです。これはRust公式のDockerイメージから、そのバリエーションとしてbullseyeを選んでいます。

#### Rust公式イメージを使用 ####
FROM buildpack-deps:bullseye

LABEL org.opencontainers.image.source=https://github.com/rust-lang/docker-rust

#### 環境変数の設定 ####
# Rustの開発環境において、全てのツールは~/.cargo/binディレクトリにインストールされ、ここにrustc、cargo、rustupを含むRustのツールチェーンが置かれる
ENV RUSTUP_HOME=/usr/local/rustup \
    CARGO_HOME=/usr/local/cargo \
    PATH=/usr/local/cargo/bin:$PATH \
    RUST_VERSION=1.81.0


RUN set -eux; \
    dpkgArch="$(dpkg --print-architecture)"; \
    case "${dpkgArch##*-}" in \
        amd64) rustArch='x86_64-unknown-linux-gnu'; rustupSha256='6aeece6993e902708983b209d04c0d1dbb14ebb405ddb87def578d41f920f56d' ;; \
        armhf) rustArch='armv7-unknown-linux-gnueabihf'; rustupSha256='3c4114923305f1cd3b96ce3454e9e549ad4aa7c07c03aec73d1a785e98388bed' ;; \
        arm64) rustArch='aarch64-unknown-linux-gnu'; rustupSha256='1cffbf51e63e634c746f741de50649bbbcbd9dbe1de363c9ecef64e278dba2b2' ;; \
        i386) rustArch='i686-unknown-linux-gnu'; rustupSha256='0a6bed6e9f21192a51f83977716466895706059afb880500ff1d0e751ada5237' ;; \
        ppc64el) rustArch='powerpc64le-unknown-linux-gnu'; rustupSha256='079430f58ad4da1d1f4f5f2f0bd321422373213246a93b3ddb53dad627f5aa38' ;; \
        s390x) rustArch='s390x-unknown-linux-gnu'; rustupSha256='e7f89da453c8ce5771c28279d1a01d5e83541d420695c74ec81a7ec5d287c51c' ;; \
        *) echo >&2 "unsupported architecture: ${dpkgArch}"; exit 1 ;; \
    esac; \
    url="https://static.rust-lang.org/rustup/archive/1.27.1/${rustArch}/rustup-init"; \
    wget "$url"; \
    echo "${rustupSha256} *rustup-init" | sha256sum -c -; \
    chmod +x rustup-init; \
    ./rustup-init -y --no-modify-path --profile minimal --default-toolchain $RUST_VERSION --default-host ${rustArch}; \
    rm rustup-init; \
    chmod -R a+w $RUSTUP_HOME $CARGO_HOME; \
    rustup --version; \
    cargo --version; \
    rustc --version;

compose.ymlについて

services:
  rust:
    build:
      context: .
      dockerfile: Dockerfile
    container_name: Rust-Container

    # カレントディレクトリをコンテナの「rust-docker」フォルダへマウント
    volumes:
      - .:/rust-docker-ws

  
    tty: true

このファイルでは、compose.ymlと同じフォルダ内にあるDockerfileを使ってDockerコンテナを作るようにしています。

context: .

これは、compose.ymlがあるフォルダそのものを基準とする、という設定です。

devcontaier.jsonについて

{
    "name": "RUST CONTAINER",
    "dockerComposeFile": "compose.yml",
    "service": "rust",
    "workspaceFolder": "/rust-docker-ws",
    "customizations": {
        "vscode": {
            "extensions": [
                "rust-lang.rust-analyzer",
                "tamasfe.even-better-toml",
                "fill-labs.dependi",
                "vadimcn.vscode-lldb",
                "ms-azuretools.vscode-docker",
                "rust-lang.rust-analyzer"
            ]
        }
    }
}

VSCode拡張機能の項目「extensions」においては、このように必要最低限のものだけを指定しています。ここはみなさんの好みや環境にあわせて設定してください。なお、拡張機能のID(正式にはUnique Identifier)を取得する方法については以下の記事で紹介しています。

動作確認

上でつくったファイルを利用してVSCodeでDockerコンテナを作ることに成功すれば、あとは動作確認です。コンテナが起動している状態でそのコンテナ上のシェルで、

rustc --version

と入力して実行してRustのバージョンが表示されればOKです。

参考:The Rust Programming Language 日本語版

これでRust開発環境をVSCodeとDockerを使って作ることができました。あとはどんどん学習を進めていくだけです。

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1件のコメント

  1. […] 少し前に、「VSCodeでRust開発環境のDockerコンテナを作る方法」にてRust用のDockerコンテナを開発する方法を解説しましたが、それをVSCodeと連携させて使おうとしたときに、VSCode拡張機能のrust-analyzerにてエラー「failed to discover workspace」が出た場合にそれを解決する方法を解説します。 […]

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