Address
304 North Cardinal St.
Dorchester Center, MA 02124

Work Hours
Monday to Friday: 7AM - 7PM
Weekend: 10AM - 5PM

Pyhonのアップデート方法

WindowsのPythonをバージョンアップする方法と注意点の解説

WindowsのPythonをバージョンアップする方法とその注意点についての解説

今回はWindowsに入っているPythonをバージョンアップする方法と、そのときの注意点について書きます。

今回の作業の前提となる主な環境は次のとおりです。

  • Windows 10
  • Anacondaは使っていない

Anacondaを使っている場合はまた別の作業となるので注意してください。

プログラミング言語の人気オンラインコース

インストール前の注意点

インストールする前に次の点を確認したり考えたりしてください。

  • 本当に新しいバージョンが必要なのか?
  • これまで作ったプログラムが、新しいバージョンのPythonで動くのか?
  • 古いバージョンのPythonと併存させるべきか、古い方は削除すべきか?
  • 古いバージョンのPythonでこれまで使っていたライブラリ/モジュールなどは、新しいバージョンのPythonで勝手に自動的に使えるようになっていないため、新版用に改めてインストールする作業が必要

WindowsのPythonをアップデートする方法

Pythonのバージョンの確認方法

まずはWindowsに入っているPythonのバージョンを確認しましょう。コマンドプロンプトを起動させて、

python -V

と入力して実行するとインストールされているPythonのバージョンが表示されます。

こんな感じです。

WindowsでのPythonバージョン確認

アップデートの方法

それではPythonのバージョンをアップデートしましょう。方法は簡単です。

Python公式サイトのダウンロードページからダウンロードしインストールするだけです。次の画像をみてください。

Pythonダウンロード公式ページ

今回は最新版をダウンロードするので、上画像の矢印のところをクリックします。するとダウンロードが開始されます。基本的には最近のWindows用ならば64bit版のもので良いでしょう。ダウンロードしたファイルの名前は、たとえば、

python-3.11.3-amd64.exe

のようにファイル末尾にamd64だったりします。これは64bit版だということです。

最新版以外のバージョンが欲しいときは、そのページの下のほうにいろいろな過去のバージョンがダウンロードできる項目があるので、そこから選んでください。

ダウンロードが完了したら、そのプログラムを実行します。そこからは、公式サイトの説明どおりに進めるだけです。次の公式ページも見ましょう。

公式サイト:PythonのWindowsへのインストール方法

さて、インストールのウィンドウが登場してインストールが始まります。このときに1つ注意点があります。

PythonのWindowsへのインストール方法

この画像の丸印の箇所に2つのチェック項目がありますが、この2つともチェックを入れるよにしてください。

そこだけ注意してもらえれば、あとはもう特に設定もなにもなく、インストール作業を完了させます。

こうしてインストールが完了すると、旧版Pythonとは別のフォルダに新版がインストールされます。だからこそ、旧版と新版との併存が可能なんですね。

旧バージョンのPythonの削除方法

削除前の注意点

このように新しいバージョンのPythonをインストールした場合に、古いバージョンのPythonは使わないということもあります。この場合は、その旧版を削除してしまっても良いでしょう。

ただし、上述のように「本当に旧版を削除してもいいのか?」はしっかりと確認し、よく考えてうえで旧版の削除を実行しましょう。いろいろなプログラムで旧版Pythonを使っている可能性があります。心配ならば、旧版はそのまま残しておきましょう。

Pythonの削除方法の種類

しっかり考えたうえでそれでも旧版が不要ならば削除できます。Anacondaを使っていない場合の削除方法は2つあります。

  • Windowsの「プログラムの追加と削除」機能を使う
  • かつてダウンロードした旧版のインストーラーファイルを使う

この2つ目の方法は、以前に旧版Pythonをダウンロードした際に残しておいたインストーラーファイルそのものを使う場合です。よってそれがなければ、1つ目の方法となります。

削除方法その1

まず上の1つ目の方法でやっていきます。

Windowsキーを押して、スタートメニューを登場させて、検索ウインドウに「アンインストール」と入力し、「プログラムの追加と削除」項目を出現させます。次の画像を参考にしてください。

WindowsのPyhon削除方法

そして「プログラムの追加と削除」項目をクリックし、アンインストールのための画面へ移動します。

WindowsのPyhon削除方法

あとは削除したいバージョンのPythonを選んでクリックし、アンインストールボタンを表示させて削除しましょう。

削除方法その2

次に2つ目の方法です。

たとえば、みなさんがPython3.11をインストールしたとき、次のような名前のインストーラーがダウンロードされているとします。

python-3.11.3-amd64.exe

このインストーラーがもし残っているならば、それをそのままクリックして実行しましょう。すると次の画面が登場します。

WindowsのPython削除方法

ここで、「Uninstall」という項目があるのでそれをクリックすると当該バージョンのPythonが削除できます。

注意点:ライブラリやモジュールも忘れずにインストールし直す

さて、これまで使っていた旧版をPython3.8とします。インストールした新版を3.11とします。そして上述のように旧版と新版は異なるフォルダにインストールされます。それゆえ両バージョンの併存が可能なのですが、旧版で使っていたライブラリやモジュールなどは、あくまで旧版でしか使えません。新版をインストールしたからといって、旧版の環境を新版でも使えるわけではありません。

つまり、新版のPythonを使ってPythonプログラムを動かす場合に、from~/import~などで旧版のライブラリなどを使おうとするとエラーがでます。

そこで新版Python用に改めて日頃使うライブラリやモジュールをインストールし直すことが必要です。

この点について、

  • すでにインストールされているライブラリなどの一覧を確認する
  • その一覧をrequirements.txtとして保存する
  • その同txtファイルを利用して、一括して自動的にライブラリなどをインストールする

といった方法を次の記事で紹介しています。

この記事を参考にして、必要なライブラリなどを一気にまとめて自動的に新版Pythonへインストールしてください。

以上、簡単なPythonバージョンアップの方法とその注意点などについて解説しました。

Pythonのバージョンを指定してpipを使う方法について

複数のバージョンのPythonをWindowsに入れている場合は、それぞれのバージョンごとに違う環境にしたいことが多いでしょう。そのとき、Pythonのバージョンを指定してpip installなどの操作が行なえます。その方法はこちらの記事を解説していますのでご覧ください。

Pythonを独学で最速マスターする方法

またPythonなどプログラミング学習にはただの本よりも、動画のほうが何倍もわかりやすいです。以下の記事でPythonのおすすめ動画を5つ紹介しています。

プログラミングの学習にはやはり動画での学習が便利で効率的だと思います。次のようなPython動画講座の利用をおすすめします。

愛を分かち合いましょう