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今回はPythonにおける変数の名前についてのお話です。もしコード内部で同じ名前の変数を使ってしまったらどうなるのでしょう?
そしてその場合、同じ名前の変数の取り扱いをどのようにPythonは処理するのでしょう?
上書き?優劣をつける?それとも最初からエラーとして動作させない?
同じ名前の変数があった場合にPythonがどのように処理していくのか、その基本を大雑把ではありますが簡単に説明します。
まずは同じ名前の変数を使った以下のコードを見てください。
x=10
y=501
z=42
def fnc_01():
y=9
z=30
def fnc_02():
z=8
print(x)
print(y)
print(z)
return fnc_02()
fnc_01()
結果は下のようになりますl.
10 # xの値
9 # yの値
8 # zの値
以上の結果について簡単に表にしました。
xの値 | 一番上の変数xの値 |
yの値 | fnc_01内の変数yの値 |
zの値 | fnc_02内の変数zの値 |
このような対応関係になっています。
これをふまえて今回の結果を説明すると、大雑把にいえば、
同じ名前の変数がある場合は、最も内側にある変数がまず優先される
ということですね。
Pythonが同じ名前の変数がある場合にどのように処理するのか(名前解決)かは、LEGBというプログラミングの世界の共通規格(?)にもとづいて判断されます。
LEGBとは、
の頭文字です。
そして判断の順番は、まずLが最優先で、次にE、そしてG、最後にBという順番でなされます。したがってその順番どおりにLEGBと呼称されます。
以下の画像を見てください。
これまでの説明でも理解されているかもしれませんが、あえて再びこのLEGBの内容を説明します。
まず大雑把にいえば、ローカルかグローバルかは、そのPythonファイル内に関数が宣言されているかどうかで決まります。関数の管理領域(ブロック:def宣言のブロック)がローカル。それ以外がグローバルです。
次にローカルとエンクロージングですが、これは関数がネスト(入れ子構造・関係)になっている場合に、最も内側の関数の管理領域(ブロック)がローカル。その関数を内包している外側の関数の管理領域(ブロック)がエンクロージングとなります。
最後にビルトインですが、これは複数のPythonファイルの全てに共通して使われるbuilinsという名称のモジュールによって提供・管理される領域(空間)のことです。
このbuiltinsモジュールは実は最初から標準でPythonに組み込まれているため、import文を使ってインポートする必要はありません。もちろんimport文でインポートしてもかまいませんが(上画像でカッコ書きにしてあるのはそういうことです)。
PythonのファイルAでもファイルBでも、bulitinsモジュールは自動的に最初から組み込まれているため、そのモジュールを使う以上はどちらのファイルでも、そのモジュール内で使われる変数の情報は共通します。
このように複数のPythonファイルの間で共通して使われる変数の情報の領域(空間)がビルトインなのですね。
以上、Pythonにおいて同じ名前の変数があった場合にそれをPythonがどのように扱うのか、そしてそれが従うLEGBというルールとは何かについて説明しました。大雑把で初歩的な説明ですが、それでもこれからPythonのコードや解説を読むことが少し楽になると思います。
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